こういった疑問を解消します。
本記事の内容
・バリュー株よりグロース株をおすすめする理由
・グロース株・バリュー株の代表的な銘柄まとめ
執筆している僕は、現役の証券マン。大学生から投資をしています。
業界の最前線で働いているので、最新情報やウラ情報も提供します。
本記事の目次
■グロース株とバリュー株の違い
●グロース株とバリュー株の定義
大まかに説明するとこんな感じ。
・バリュー株 → 本来の価値よりも、株価が割安
グロース株は、まだ成長段階にある企業。
成長段階の企業は、たくさん借金をして事業投資をして規模を拡大していきます。
そのため、グロース株は赤字であったり、利益がほとんど出ていないことも珍しくありません。
それでも、今後の成長を期待した投資家が株を買っていくわけですね。
業界としては、IT・電気自動車などの、今後市場が拡大していくところ。
バリュー株は、業績から導き出される企業価値よりも、株価が割安な企業。
成長性が乏しくて期待されていない銘柄であることが多いです。
株価は本来の価値に戻ろうとするため、その値動きで利益を狙います。
「バリュー株=PBRが1倍以下の企業」と言っている人もいますが、ざっくりと「割安な企業」と考えられることがほとんど。
業界としては、インフラ・銀行などの、かなり成熟しているところ。
●グロース株とバリュー株の違いはあいまい
グロース株とバリュー株の違いは、そこまで明確なものではありません。
「成長性があるけど、割安でもある」みたいな、グロース&バリュー株の企業もありますし、企業の株価の位置によっても変わってきます。
だいたいのイメージを掴んでおけばOKだと思います。
■バリュー株よりグロース株をおすすめする理由
僕は、バリュー株よりもグロース株をおすすめします。
理由は2つ。
・バリュー株は売り時を見極める必要がある
●グロース株の方が大きな利益を狙える
最終的には、業績と株価は連動します。
業績が拡大する企業は株価も上昇しますし、逆も同じ。
株価は企業の価値を表すもの。
企業の価値とは、どれだけお金を稼いだか。つまり、売り上げや利益です。
バリュー株のほとんどは成熟企業ですから、業績が2倍・3倍にはなりませんが、グロース株であれば、業績が5倍・10倍になる可能性も十分あります。
それだけ株価上昇の可能性もあります。
まだ業績が安定していないので株価が大きく動くリスクはありますが、将来性が期待できる企業を選んで長期で保有すれば、かなりの確率で儲かるはずです。
●バリュー株は売り時を見極める必要がある
バリュー株が値上がりする理由は、〝割安〟だから。
成長を見越して買われるわけではなく、ただ安いから買われているだけです。
割安感がなくなれば値上がりしません。
バリュー株で儲けるためには、割安感がなくなったタイミングで売ることが必要。
長期で保有し続けることはリスクが大きいです。
ただ、売るタイミングはなかなか難しいです。
売り時を逃してずるずる下がってしまう、ということもよくあります。
株価を気にせず配当狙いで投資をするのならバリュー株でもいいのですが、値上がり益を狙うのであれば、グロース株の方が難易度は低いです。
■グロース株・バリュー株の代表的な銘柄まとめ
グロース株とバリュー株の代表的な銘柄をまとめます。
証券マンである僕のおすすめ(2022年3月時点)も紹介しますので、参考までにどうぞ。
●グロース株の代表的な銘柄3選とオススメ銘柄
テスラ(TSLA)
グロース株の代表格。
電気自動車(EV)の最大手企業です。
2020年に株価が8倍になったことでも有名です。
電気自動車は今後も市場規模を拡大していきますし、テスラ製の車も日本でもちらほら見るようになってきました。
まだまだ拡大余地はあると思うので、今後に期待。
ウーバーテクノロジーズ(UBER)
日本でウーバーイーツを展開する企業。
コロナ禍で外食が減ったため、デリバリー需要が急増し成長しました。
アメリカではライドシェアが本業で、まだまだ成長段階。
赤字企業ですが、投資家からの注目度は高いです。
エムスリー(2413)
上2つはアメリカ企業ですが、エムスリーは日本企業。
医療情報を共有するプラットフォームやオンライン診療に注力しています。
特にオンライン診療は、コロナで〝非対面〟が普及したことが追い風。
日本のグロース株の代表的な銘柄です。
<僕の個人的オススメ銘柄>
エアビーアンドビー(ABNB)
民泊のシェアリングサービスを展開しているアメリカ企業。
使っていない部屋を持っている人が、旅行者に貸し出したりすることができます。
日本でも普及しており、旅行の時にエアビーで宿を探す人も多いです。
僕もよく使っており、安いし楽なのでめちゃくちゃ便利。
コロナ後に旅行者が増えたときに、業績が拡大する見込み。
ホットリンク(3680)
SNSマーケティングを請け負っている日本企業。
最近では、テレビCMよりも、SNSをはじめとしたネット広告が主流になりつつあります。
企業のSNSアカウントの運用を手伝い、効果的なマーケティングを行うための支援をしています。
僕自身、テレビを見る機会がほとんど無くなったこともあり、注目しています。
●バリュー株の代表的な銘柄3選とオススメ銘柄
JPモルガン(JPM)
アメリカを代表する銀行株。
銀行なので、何倍にも成長するような業界ではないですが、アメリカで不動の地位を築いているため、安定性あり。
グロース株と違う値動きをするので、リスクヘッジとして保有する人も多い。
P&G(PG)
洗剤やスキンケア商品などの生活必需品を扱うアメリカ企業。
洗剤のアリエールや化粧品のSK-II、おむつのパンパースなど、日本でも有名な商品がたくさんあります。
65年連続で増配しているという記録があり、配当狙いで買う人が多いです。
すでに成熟しているので大幅な成長は期待できませんが、安定感はあります。
ANA(9202)
全日空です。
JALと並んで、日本のバリュー株の代表。
コロナで移動が激減したことで、株価は大きく低迷。
コロナ後の回復を考えれば、安い水準で買うことができるので、買う人が結構多い印象です。
<僕の個人的オススメ銘柄>
ボーイング(BA)
航空機製造のアメリカ企業。
ANAやJALでもボーイング社の飛行機が利用されています。
こちらもコロナの影響で株価が大きく下がりましたが、今後の旅行需要回復を考えれば、今のうちに買っておいていいんじゃないかと思います。
ハブ(3030)
スポーツバーを運営する日本企業。
ハブ(HUB)は気軽にお酒が飲めてスポーツ観戦ができるため、僕もよく行っていました。
コロナで大きなダメージを受けていますが、外でお酒が飲めるようになれば需要拡大が見込めます。
加えて、2022年にはサッカーワールドカップも控えているため、試合を見たい人が集まってくるのではないかと期待しています。
グロース株・バリュー株ともにアメリカと日本の企業を紹介しました。
ただ、基本はアメリカ企業がおすすめでして、大きく儲かると思います。
理由は【暴露】なぜ投資家は日本ではなくアメリカを選ぶのか【答え:簡単に儲かるから】で説明しているのでご覧ください。
以上、グロース株とバリュー株についてまとめました。
ぜひ、自分の投資スタイルを確立させてください。
それでは。