資産形成のための投資法

【デメリットだらけ】毎月分配型を買うと損します【実例あり】

投稿日:2020年9月26日 更新日:

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【デメリットだらけ】毎月分配型を買うと損します【実例あり】
投資を始めようと思って証券口座を作ってみた。けど、何を買えば良いのかな。お、なんか毎月分配型ってのが人気らしい。とりあえずこれを買おうと思うんですけど、さらっと特徴を知りたいです。





こんな疑問を解消します。




本記事では、毎月分配型の実態をお伝えします。

結論から言いますと、毎月分配型はダメです。買わないでください。その理由についてわかりやすく説明していきます。




これを書いている僕は、現役の証券マンです。

毎日いろいろなお客さんと話をしますが、毎月分配型に魅力を感じている人がすごく多いのが現状です。

しかし、それは大きな誤解。毎月分配型の“正体”を知れば、買ったら損することがわかるはずです。



本記事の目次

■毎月分配型の投資信託はデメリットしかない!

■毎月分配型の投資信託はデメリットしかない!


繰り返しますが、毎月分配型はデメリットばかりです。

一見すると、かなり良さそうな商品なんですが、ダマされないでください。



●毎月分配型とは?


「毎月分配型」という言葉を何度も使いましたが、正式には「毎月分配型投資信託」。つまり、投資信託の1つです。

これはどういうものか、簡単に説明します。




毎月分配型とは、「1ヶ月に1度、分配金がもらえる投資信託」のことを指します。

この投資信託を持っていると、毎月一定のお金がもらえます。株式の配当金が毎月もらえるようなものだと思ってくれても大丈夫です。




投資信託にはいくつか種類があって、1年に1回分配金がもらえるものや、そもそも分配金を出さないものもあります。

「毎月お金がもらえるなら、毎月分配型がお得じゃん!」って思うかもですが、実はそういうわけでもないんです。




●毎月分配型のデメリット①利益が出ていなくても分配金を出す


では本題。毎月分配型のデメリットについてです。

デメリットは大きく2つあります。

1つは「利益が出ていなくても分配金を出す」こと。




まず重要なのが、毎月分配型の「分配金」がどこから出るのか、という点です。

それは、投資信託の運用利益。「儲かった分を配りますよ〜」というのが本来の姿なのです。

運用がうまくいって、たくさんの利益が出ているならば問題はありません。




ただ、問題は運用に失敗して利益がない(もしくは損をしている)とき。

毎月分配型は、利益が出ていなくても分配金を支払わなければなりません。

では、この分配金はどこからくるのか。

それは、投資信託の元本です。

つまり、あなたが預けたお金を、そのまま返されるのです。




「お金が返ってくるだけなら、別に損じゃないじゃん」と思うかもしれません。確かに預けたお金が返ってくるだけなら銀行預金と同じです。

でも、これはめちゃくちゃ損をしています。

なぜなら、バカ高い手数料を取られているから。

投資信託は手数料として3%くらい取られます。銀行に預けていれば、逆にもらえますよね(少しですが)。




毎月分配型は、手数料を払って自分のお金が返ってくるだけになるのです。

こんなのって、アホらしくありませんか?




ちなみに、「運用がうまくいって利益が出ていれば問題ないでしょ」考えた方もいるはず。

確かにそうなんですが、運用結果がマイナスにならない毎月分配型の投資信託は、ほとんどないと考えてください。

例えば、楽天証券で買える毎月分配型を調べてみましたが、ほとんどがマイナスです。⏩楽天証券・タイプ別ランキング(毎月分配)




●毎月分配型のデメリット②複利の効果がなくなる


デメリットの2つめは、「複利の効果がなくなる」ことです。

投資には単利と複利という考え方があるのですが、「いまいちわからん!」という人は、【初心者向け】単利と複利の違いを3分で理解しませんか?が参考になります。




複利というのは、「運用で出た利益を再投資すること」で、この再投資によって大きな利益が期待できます。

しかし、毎月分配型は利益が出ても、分配金として出ていってしまうので、再投資をすることができません。

そのため、そこまでの利益を出すことができないのです。




■なぜ毎月分配型が人気なのか?

■なぜ毎月分配型が人気なのか?


デメリットだらけの毎月分配型ですが、なぜかめちゃくちゃ人気があります。

中身を知っている人からすると、かなり不思議なことですが、表面上は魅力的なため、多くの人が買っているようです。



●毎月分配型は“儲かっている感覚”になるから


毎月分配型が人気である大きな理由は、“儲かっている感覚”になるからです。

毎月一定のお金がもらえるので、あたかも利益が出ているような気がしてしまうのです。

気持ちはわかりますが、これはあくまで“錯覚”。

上でも書いたように、トータルで考えると損をしているのです。




「毎月のお小遣いの足しにしたい」という人も多いですが、手数料を払ってお金が戻ってくるだけなので、銀行預金のほうがはるかにマシです。

そもそも、投資は将来の資産形成がもともとの目的。毎月使うための小銭を得るためのものではありません。

お小遣いの足しにしたいなら、副業を始めるのはどうでしょうか。そのほうが、YouTubeでお笑い動画を見て時間をつぶすより有意義だと思います。




●証券会社が毎月分配型をオススメするから


毎月分配型がここまで人気になったのは、もう1つ理由があります。

それは、証券会社がオススメしまくったから。

証券マンのうまいセールスに乗せられて買ってしまったのです。




え、なんで証券マンが毎月分配型をオススメするのかって?

それは、手数料が高いからです笑

証券会社の収益はお客さんが商品を買うときの手数料なので、手数料が高いものを売りたがるのです。

実際、僕も会社からは、手数料の高いものを売るように指示されています。






覚えておいてください。

証券マンがオススメするのは、あなたが儲かるものではなく、証券会社が儲かるもの

これは鉄則です。もちろん、手数料が高ければなんでもかんでも売るわけではないですけど。信用を失いますから。

でも、証券マンの言う通りに投資をするのはダメですね。

「お前も証券マンじゃん」って言われればそれまでですが、このブログでは真実を書くので安心してください。

だって、あなたが何を買っても、僕の営業成績には関係ありませんから。なので、ぜひ他の記事も見てみてください笑






ということで、最後は脱線して僕のブログの宣伝になっちゃいましたが、今回はここまで。

読んでいただき、ありがとうございました。

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