こんな疑問に答えます。
この記事では、「IPOが当たらないからやめたい!」という人向けに、IPOが当たらない理由や当選のコツを紹介していきます。
IPOが当たるかどうかは、結局は確率論なんですが、少しでも確率を上げる方法や、やっても全く意味のないことなどがあるので、そこら辺を暴露していきます。
これを書いている僕は、現役の証券マンです。
IPOの当選について、証券マンしか知らない裏事情なんかもあるので、この記事でお話ししていきます。
本記事の目次
■なぜIPOが当たらないのか?
●IPOは投資における宝くじ
IPOというのは、一種の宝くじみたいなものです。
値上がりする場合が多く、当選したらかなりラッキー。
「たった1日で数十万円の利益が出た!」なんて話もよく聞きます。
しかも、申し込むだけなら無料です。
リスクなしで、大きな利益が出る可能性があるのですから、IPOを欲しがる人はめちゃくちゃ多いです。
僕も欲しいですし。
だからこそ、なかなか当たらないんですね。
銘柄にもよりますが、当選の確率はおそらく1%以下とかだと思います。
当たらなくて当たり前。もし当たったら超ラッキー。
これがIPOです。
●IPOは〝良いお客さん〟に優先して渡される
ただでさえ、IPOはほとんど当たらないものですが、さらに普通の人がIPOに当選するのが難しい理由がもう1つあります。
それは、〝良いお客さん〟に優先して配分されるから。
詳しく説明しますね。
実は、IPOをもらう方法には2パターンあります。
①抽選。これは単純に運が良いかどうか、というだけです。
②証券会社がIPOを渡すお客さんを決める方法。
知らない人が多いと思いますが、誰にIPOの株を渡すかどうかは、証券会社が決めることができます。
当然、証券会社としては、〝良いお客さん〟に渡したいですよね。〝良いお客さん〟というのは、簡単に言えば、たくさんお金を持っていてたくさん取引をしてくれる人。こういう人にIPOを渡せば、将来、もっと大きな金額で取引をしてくれる可能性もありますからね。
間違っても、年収500万のサラリーマン(僕のことです)とかには渡したくないんです。
こんなふうに、IPOの一部は、自動的に〝良いお客さん〟に流れてしまうので、一般の人が当選する確率はさらに少なくなります。
残念ですが、我々一般人がIPOを獲得するには、抽選で当たることを祈るしかないんですね。
●証券会社の担当者にIPOを申し込んでも当たらない【無意味です】
上で書いた通り、一般人は抽選でIPOを狙うしかありません。
たまに、「証券会社の担当者に頼んで申し込みをすれば、IPOがもらえる可能性が高い」みたいなことを考えている人もいますが、これは無意味です。
断言します。
担当者経由で申し込みをすると、抽選ではなく、証券会社が渡す人を決めるという方式になります。
あなたが〝良いお客さん〟になる自信があるのならば良いんですが、そうでなければ、絶対にもらえません。
だから、どれだけ担当者に頼もうが、〝良いお客さん〟でない限り、意味がないです。
なので、少しでも可能性のある抽選で申し込みをしましょう。
ちょっと余談というか、証券会社の裏話をしてみます。
お客さんの中には、取引を全くしないのに、担当者経由でひたすらIPOだけを申し込むような人がいます。抽選よりも、担当者経由の方がIPOがもらえる可能性が高いと勘違いしている人たちですね。
こういう人を業界内では、「IPO顧客」と呼んでいます。
まあ、ちょっと考えればわかることですが、こういう人たちはまず相手にされません。IPOがもらえる可能性も0%です。証券会社としては、利益にもならないのに、対応はしなくちゃいけないので、ちょっとめんどくさいんですよね。
お客さんとしても、証券会社としても、メリットはなし。IPOが欲しいなら、抽選に申し込みましょう。
●【結論】一般人は抽選でIPOを当てるしかない
ここまでのまとめとしては、普通の人がIPOをもらいたいなら、抽選しかないです。
確率は低いですが、これ以外に選択肢はありません。
ただ、抽選の確率を上げる方法はいくつかあります。
これから紹介することを全部やれば、数%くらいは確率が上がります。
別に大変なことではないので、IPOが欲しい人は、ぜひやってみて下さい。
■IPOが当たらないからやめた?【当選するコツ】があります
●【IPO当選のコツ】ネット証券に口座を作りまくりましょう
ここから、IPOに当選するコツを紹介します。
結論から言ってしまうと、ネット証券に口座を作りまくること。
これが、IPO当選の一番の近道です。
抽選なので、申し込む先を増やすのが手っ取り早いですね。増やした分だけ確率が高まります。できるだけたくさんの口座を作りましょう。
代表的なネット証券を紹介しておきます。口座を作ってIPOに申し込むだけなら無料なので、ここで紹介するやつは全て口座開設しちゃいましょう。手続きは数分で終わります。
<口座開設すべきネット証券一覧>
代表的なところだけを紹介しましたが、これくらいは登録必須です。口座だけ作っておけば、IPOも申し込みは一瞬で終わるので、とりあえず口座を作っておいて下さい。
たくさんの証券会社から、抽選に申し込みましょう。
●SBI証券の「IPOチャレンジポイント」を利用しましょう
いくつか証券会社を紹介しましたが、その中でも、SBI証券が面白い制度を作っています。
「IPOチャレンジポイント」というものです。詳細はリンクへどうぞ。
IPOの抽選で外れるとポイントが加算されていき、ポイント数が多ければ多いほど、次回の抽選で当選確率が上がるという仕組みですね。IPOに申し込めば申し込むほど、当選する確率が上がるということです。
IPOが欲しい人にとっては、良い制度ですね。
何回も申し込みをしていれば、当選確率が上がるんですから、諦めずに地道に抽選に申し込んでいきましょう。
●IPOの「主幹事」を意識しましょう
IPOを申し込む際に、意識して欲しいのが、「主幹事」です。
IPOの株数は、証券会社によって違います。A社が上場するときに、X証券は10万株・Y証券は3万株・Z証券は1万株みたいな感じで、証券会社ごとにIPOを渡せる数が違うんですね。
それで、最もIPOの株数がたくさんある証券会社を「主幹事」と呼びます。
どこの証券会社が主幹事になるかは、銘柄ごとに異なります。「銘柄(企業)名 主幹事」とかでググればすぐ出てきますので、調べてみて下さい。
主幹事は一番多く、IPO株を配ることができるので、当選確率も高くなりますね。
ですから、IPOを申し込む場合には、少なくとも主幹事の証券会社には申し込むようにしましょう。
●後は、ひたすらIPOの抽選にひたすら申し込むのみ!
ということで、IPO当選の確率を少しでも上げる方法をお伝えしてきました。
結局は抽選。たくさんの証券会社から、ひたすら申し込むしかありません。リスクはないですから、何回も何回も挑戦して下さい。諦めずに申し込み続けていれば、いつかは当たると思います。
最後に、IPOを申し込むときの注意点をお話しします。
■IPOを申し込むときの注意点
●「IPO=値上がりする」ではない【見極める方法あり】
IPOで最も注意すべきことは、値下がりする可能性もあること。
「IPOは当たれば絶対儲かるんでしょ」と思っている人がたくさんいますが、全然そんなことはありません。値下がりする銘柄もたくさんあります。
だから、申し込みの前にちゃんと調べましょう。
方法は簡単で、やさしいIPO株のはじめ方というサイトで調べます。S・A・B・C・Dの5段階で、IPO株の評価が書かれています。S・A・Bくらいの評価であれば、儲かる確率はかなり高いです。逆にD評価の銘柄とかに手を出しちゃダメですね。
この評価も100%確実というわけではないですが、だいたい正しいので、参考にして下さい。
●IPOは購入可能な株数だけ申し込む
もう1つ注意点があります。
それは、購入可能な株数だけ申し込むということです。
IPOを申し込む際には、購入を希望する株数を選ぶんですが、「たくさん希望を出しておけば、少しくらい配分があるだろう」みたいに考えて、めちゃくちゃ多い株数で注文をする人がいます。
まず、希望をたくさん出したからといって、当選の確率は上がりません。
また、購入可能な株数以上で申し込みをして、もし当選した場合にお金が払えなくなってしまいます。一応キャンセルはできますが、一度でもキャンセルをすると、ブラックリスト入りして、二度とIPOに当選できない可能性があります。
なので、購入可能な株数だけを申し込むようにして下さい。
以上、IPOについて書きました。
読んでくれた人が当選することを祈っています。
「IPO以外にも、投資のことを学びたい!」という人は、以下の記事をどうぞ。
【最重要】儲けたいなら長期投資のメリットを知れ!【短期はNG】
それでは。