こういった疑問を解消します。
本記事の内容
・見方を変えると投資は一段と面白くなる
執筆している僕は、現役の証券マン。大学生から投資をしています。
業界の最前線で働いているので、最新情報やウラ情報も提供します。
本記事の目次
■投資を本当の意味で理解している人はいない
●投資の本当の意味とは?
投資の意味を広辞苑で調べると、「利益を得る目的で、事業に資金を投下すること」と書いてありました。
要はお金儲けの手段。間違いではないですが、本質とも言えません。
では、投資の本当の意味は何でしょうか。
それは、『企業が行なっている事業から、どれほどの利益を得られるか考えて資金を投じること』です。
企業のどのあたりが魅力的なのか、他者のとはどこが違うのか、どれほどのお金を生み出すのか。このあたりを検討して資金を預けるのが投資です。
もっと分かりやすいように、農地を例にとってお話しします。
あなたが農地を購入することになったと仮定すると、何を考えて購入する土地を選びますか?
農地からどれほどの作物を、どのくらいの期間で収穫でき、どれくらいの値段で販売することができるか、ということを考えるでしょう。
投資も同じ。農地が株式であり、収穫する作物が企業が稼ぐ利益になります。
●投資と投機は意味が根本的に違う
投資とは対照的に、投機というものがあります。
広辞苑によると、「市価の変動を予想して、その差益を得るために行う売買取引」とのこと。
株式投資に当てはめると、株価の動きを予想して値上がり益を得るために取引を行うことですね。
これが投資だと勘違いしている人がほとんどだと思いますし、僕も勘違いをしていました。
違いが分かりますか?
投資は事業から得られる利益に注目しているのに対して、投機は株価の値上がりだけに注目をしていることです。
極端な話、企業の中身なんて関係なく、ただ株価が上がるかどうかを予想しているだけ。
先ほどの農地の例だと、投資の場合は、「農地からどれだけの作物が取れるか」を考えるものでした。
一方の投機は「買った土地がどれほど値上がりするか」を考えるものです。
買う人の動機が全然違いますね。投資と投機は根本的に意味が違います。
●投資の意味を理解するには『教養としての投資』を読め!
投資と投機の意味についてお話しましたが、これはある本の内容を参考にしています。
僕が今まで読んだ投資関連の本の中で、最も印象に残っている本でもあります。投資をしている人、投資に興味を持っている人は絶対に読んでおくべき。
その本が、『ビジネスエリートになるための教養としての投資』(著・奥野一成)です。
⬇︎
ビジネスエリートになるための 教養としての投資
・どうして投資が必要なのか
・日本人はなぜ投資をしないのか
・資産形成に成功するための考え方
こんな内容がまとまった一冊です。まさに〝教養としての〟投資を勉強することができます。
■見方を変えると投資は一段と面白くなる
●投資をしないことが最大のリスク
投資を違った角度から考えてみます。
まずはリスクについて。
当たり前ですが、投資にはリスクがあります。
株価が下がって損をすることもありますし、企業が潰れたら株の価値が0になる可能性だってあります。
ですが、投資をしないリスクもあります。
今の時代、自分で資産形成をすることが必要ですね。
以前、ニュースで「老後には2000万円の資金が必要になる」と報道されて話題になりました。
正直、貯金だけでは難しい。投資をして資産形成をしておかないと、将来的にお金に困ってしまうかもしれません。
僕に言わせれば、投資をしないことの方がよっぽど大きなリスクです。
●投資をすることは会社の保有者になること
投資をして株主になることの意味について考えてみます。
まず覚えておいて欲しいのが、「会社は誰のものか?」という話。
会社の保有者は、社長でも従業員でもありません。
会社は株主のものです。
ですから、あなたが企業の株式を買って株主になると、その企業の保有者の1人になるということ。
企業の保有者ですから、社長や従業員よりも立場は上。彼らが必死に働いて稼いだお金は、保有者である株主に還元されます。
あなたがソフトバンクグループの株を買えば、孫正義があなたのために働いていることになります。Facebookの株を買えば、マークザッカーバーグがあなたのために働いていることになります。
世界的に優秀な経営者を、あなたが働かせているんです。こう考えると、投資が一段と面白くなると思いますよ。
ということで、投資の意味についてお話をしてきました。
具体的な投資方法については、初心者こそインデックス投資をすべき【必要知識をまるっと解説】で説明しているのでどうぞ。