こんな疑問を解消します。
本記事では、投資に対する悪いイメージを払拭するお話をしていきます。
ここまで投資嫌いなのは、日本人が例外的。
僕の周りも、投資に対して消極的な人が多いです。投資を正しく理解して過度にマイナスなイメージを持つのはやめましょう。
これを書いている僕は、現役の証券マンで、大学時代から投資を始めました。
証券業界の裏側や、自身の経験なんかも混ぜながら、お話ししていきます。
Twitter(@hununu_blog)でも、日々役に立つ投資情報を呟いています。
本記事の目次
■周囲の反対で投資を諦めてませんか?【悪いイメージを払拭】
●日本人は投資に悪いイメージを持ちすぎ
日本人は、投資に対して悪いイメージを持ちすぎています。
なんとなく、「投資」と聞くと怪しいイメージを抱く人も多いんではないでしょうか。
学校でも一切教えられることもないですし、親からも「貯金をしなさい」と教育されるので、仕方のないことかもしれませんが。
僕も小さい頃は、貯金こそが正義だと本気で信じて、もらったお年玉やお小遣いは全て貯金していた記憶があります。
結果として、日本人全体の金融資産のうち、約50%は銀行預金という状態。
投資に使われているのはたった15%ほど。
一方でアメリカでは、小学校の時からお金に関する授業が行われています。
投資が国民に浸透しており、入学祝いの時に現金ではなく、ディズニーの株式を渡す家庭もあるみたいですよ。
その結果、アメリカ人の金融資産のうち、約50%が投資に回されています。
銀行預金は20%弱。
日本とアメリカで真逆ですね。アメリカ人は資産の半分を投資に回しているんです。
あなたは資産のうちのどのくらいの割合で投資をしていますか?
アメリカ人がやっていることが100%正しいと言うつもりはありません。
ですが、投資がそんなに怪しいものではないことはわかると思います。だって経済大国のアメリカでこれだけ普及しているのですから。
最初から投資は怪しいと決めつけず、正しく理解した上で選択をしましょう。
●投資は基本的には儲かる【日本の株式市場が例外】
日本人が投資を嫌うのには、大きな理由があります。
『投資をしても儲からない』
これに尽きます。
日本で投資をしても儲からないんです。
下のチャートを見てください。
これは、バブル以降の日経平均チャートです。約30年間の動きを表しています。
見てもらえばわかりますが、バブルの時からずっと下がり続けていますよね。
2012年頃からアベノミクスの影響で徐々に回復していますが、まだバブルの時の高値を抜けていません。
つまり、バブルの時に株を買った人は、損をしているということ。
これでは、投資をするマインドになりません。
日本では株価があまり上がっていないので「投資をしても意味ないだろう」と思う人が多いですが、実は日本は例外的。
世界の株式市場は上昇を続けています。
↑はS&P500という、アメリカ主要500社の株価を表した指数。
過去30年分の動きでして、多少の上下はあれど、長い目で見るとずっと上昇していますね。
これが株式市場のあるべき姿。
どうして上昇し続けているかというと、人口が増えているからです。
人口が増えれば消費が増えて、企業業績が良くなって株価が上がる。単純ですが、こういう流れです。
アメリカは移民がたくさん入ってくるので人口が増え続けています。
逆に日本は少子高齢化ですでに減り始めている。
だから株が上がらないんです。
このあたりのことは【驚愕】裕福なアメリカ人と貧乏な日本人の違い【投資の必要性を感じます】で詳しく説明しています。
●投資をしないことが最大のリスク
「投資はリスクがあるから、、、」という人がいますが、これもちょっと勘違いしている場合が多いです。
確かに投資はリスクがあります。損をするかもしれません。
では、投資をしないで銀行預金に全財産を置いておくことが安全か。
僕は安全だとは思えません。
投資のリスクより、投資をしないことのリスク方が大きいと思います。
理由は以下の3つ。
②物価上昇によって実質的に資産が減る可能性
③長寿化によって老後のための資産形成が必要
まず、①について。
銀行預金が完全に安全ではないです。
1000万円までの保証はありますが、それ以上の資金を1つの金融機関に置いておくと、銀行が破綻したときに戻ってこない可能性があります。
次に②について。
銀行預金は額面としては減ることはないですが、実質的に減ることはあり得ます。
物価が上がった場合ですね。
100円で買えていたものが110円出さないと買えないようになったら、額面は同じでも実質資金が減っているのと同じこと。
日本はデフレが続いていると言われていますが、ここ数年間はわずかですが物価は上がっています。物価を上げた方が経済的にも成長するので、政府や日銀も物価を上げることを目標にしています。
物価が上がって実質的に資産が減少する可能性も十分あります。
最後に③について。
今は人生100年時代。もし65歳で引退したら、あと35年間生活する資金が必要になります。
少子高齢化のため、年金も信用できません。
以前、老後2000万円問題というのが話題になりました。金融庁によると、老後に2000万円ほどの資金を貯めておく必要があるという内容です。
2000万円という大きなお金を貯めるために、給料だけで難しい人も多いと思います。
だから投資をして、お金を増やしておく必要があるんですね。
■投資をするならアメリカへの長期投資が最強
●「人口増」&「経済拡大」のアメリカに投資をすべき
では具体的にどこに投資をすべきかという話。
結論から言うと、アメリカです。
投資で儲けるためには、経済が成長している分野が最適。
そして、経済が成長するためには、人口が増えていく必要があります。
なので、「人口増」&「経済拡大」の地域に投資をするべきです。
上記の条件を満たすのが、アメリカ。
アメリカは移民が流入することで、今でも人口が増加しています。
さらに、経済の規模を表すGDPは、ずっと右肩上がり。過去10年間で約40%上昇しています。
これだけ言われてもイメージしにくいと思うので、日本と比較してみましょう。
<人口>
・アメリカ → 過去10年間で+6.5%
・日本 → 過去10年間で-1.8%
<GDP>
・アメリカ → 過去10年間で+40%
・日本 → 過去10年間で-3%
一目瞭然ですね。日本は人口も経済もマイナス成長ですが、アメリカはプラス。
日本ではなく、アメリカに投資をするべきです。
ちなみに、人口や経済の成長率で言うと、中国やインドも大きいですね。
ただ、政治的にも安定していないので、少しリスクが高いと思います。
以上の理由から、アメリカが最強の投資先です。
●長期投資で10年間放っておきましょう
もう1つ重要なことは、投資の期間です。
投資というと、短期間で売買を繰り返しながらお金を増やしていくイメージがあると思いますが、短期取引はおすすめしません。
10年くらい放っておきましょう。
すごく長く感じるかもしれませんが、長く時間をかければかけるほど、儲かる可能性が高いです。
先ほど見てもらったS&P500のチャートをもう一度載せました。
見てわかる通りですが、ずっと上がり続けていますよね。
多少の上下はありますが、長期的に見れば右肩上がり。
コロナやリーマンショックのような暴落があっても5年くらい経てば戻るので問題なし。
短期で売買をすると手数料もたくさんかかりますし、タイミングを見極めるのもかなり難しいです。
結局、何も考えずに買って持ち続けているだけの方が、儲かります。
長期投資については、【最強の投資】長期投資はメリットしかない!【やらない理由ある?】で詳しく解説しているので、どうぞ。
●S&P500のインデックスファンドを買え!
具体的な商品としては、S&P500のインデックスファンドがおすすめです。
先ほど紹介したS&P500と値動きが連動する投資信託で、初心者にもかなり人気です。
アメリカ全体が成長すれば値上がりするので、今後に期待できますね。
ちなみに僕も買ってます。
証券会社はどこでもいいですが、まだ口座を持っていない人は、SBI証券で口座解説するのがいいと思います。
使いやすいですし、商品の種類も多いので。
SBI証券で「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と検索すれば、S&P500のインデックスファンドを購入することができます。
以上、投資の悪いイメージを払拭するために記事を執筆しました。
正しく理解して、投資を楽しんでください。