こんな不安を解消します。
本記事では、投資で失敗する人の共通点をお話しします。
証券マンとして、投資に成功しているも失敗している人もたくさん見てきました。その中で、失敗する人の共通点があることを見つけたのでシェアしていきます。
あなたも、〝投資で失敗する人〟にならないように気をつけて下さい。
これを書いている僕は、現役の証券マンで、大学時代から投資を始めました。
証券業界の裏側や、自身の経験なんかも混ぜながら、お話ししていきます。
Twitter(@hununu_blog)でも、日々役に立つ投資情報を呟いています。
本記事の目次
■【証券マンが見た】投資で失敗する人の5つの共通点
●投資で失敗する人①理解せずに投資をする
投資で失敗する人で、一番多いのがこれ。ちゃんと理解していないのに投資をする人。
「損をするのが怖い!」とか言いながら、よくわからないものに自分の大切なお金を投資する人がめちゃくちゃ多いんですよね。
よくわからないまま投資をするって、それはただのギャンブルですよ。こういう人ほど最終的に大きな損をして、あとですごく後悔しています。
例えば、「株」。投資といえば、最初に株式投資を想像しますよね。
そもそも、「株」って何か一言で説明できますか?どんなリスクがあるのか全て把握していますか?日々、株価が変動する理由を理解できていますか?
実際に投資をしている人であっても、これに全て答えられる人は少ないと思います。ちなみに、答えのヒントは【基礎から学ぶ】株式と債券の違いをまとめました【超簡単です】にあります。
PCを買うことを想像してみて下さい。
仕事で使うために新しく買い替えるとします。家電屋さんに行って、店員さんに詳しく話を聞きますよね。どういう機能があるのか。他の製品となにが違うのか。何年間くらい使えるのか。保証はあるのか。
こんなことをじっくり聞いて購入を決めるはずです。
でもどういうわけか、投資になると違います。なぜか理解していないのに投資する人がたくさんいます。
一番大切なお金の話なのに、適当に決断しちゃうんですね。気持ちはわからないでもないですが、ダメです。
わからないなら、調べる。調べてもわからないなら、投資しない。
納得した時だけ投資をする。これは徹底してほしいです。
●投資で失敗する人②知っている企業の株を買う
投資で失敗する人の共通点2つ目は、「知っている企業の株を買う」です。
「え!?だめなの?」と思うかもしれませんね。良さそうな感じがしますが、これで失敗する人が何人もいます。実際に僕も失敗してます。
投資初心者にありがちなのが、「最初になにに投資をすればいいかわからないし、とりあえず知っている企業の株でも買ってみるか」という選択の仕方です。
知っている企業だから安定しているし安全だろう、と考えてるんだと思いますが、そんなことはないです。
企業の知名度と、株価が上がるかどうかは無関係。ちゃんと企業のことを調べて、株価が上がると思った場合のみ投資をしましょう。
ちゃんと銘柄を選んで、その結果、知っている企業に投資をするなら問題ないです。でも、ただ知っているから、という理由だけで投資をするのはキケンです。ちゃんと、理解して納得してから投資をしましょう。
銘柄選びの方法は【株に投資したい!】証券マンの銘柄選び完全マニュアル【誰でもできます】で解説しています。
●投資で失敗する人③短期で利益を出そうとする
次は短期で利益を出そうとする人です。
投資すれば2〜3ヶ月くらいで大儲けできると思っている人がたくさんいます。断言しますが、そんなことはないです。
もちろん、2〜3ヶ月でお金が倍になることもありますし、それを狙った投資方法もあります。でも、それは2〜3ヶ月でお金が半分になるリスクもあるということ。大きな利益を狙えば、当然リスクも高まります。
短期的に利益を出そうとすると、一部の人はうまくいきますが、大半の人は失敗しますね。
投資の基本は、長期です。少なくとも5〜10年のスパンで考えましょう。そして、1年で10%くらいのペースでお金が増えれば、大成功。
このくらいが現実です。一瞬で億万長者になることを夢見ている人も少なくないですが、ほぼ不可能だと思って下さい。老後を見据えて、長期的に投資をする。これが重要です。
詳しくは【最重要】儲けたいなら長期投資のメリットを知れ!【短期はNG】をどうぞ。
●投資で失敗する人④金額が大きすぎる
投資で失敗する人の共通点4つ目は、金額が大きすぎること。
いきなり、大金を突っ込む人がいるんですが、キケンですね。
投資はリスクがつきものです。可能性は低いですが、投資したお金が0になることもあり得なくはない。
そうなった時に、生活に困るような投資は絶対にダメです。
投資は、余裕資金で行うのが基本。すぐに使う予定がなく、最悪0になっても生活はできるくらいの金額でやりましょう。
年収とか貯蓄にもよるので、金額は人それぞれです。
まあ一般的に、20代の人は50万円以下、30代〜40代の人は100万円くらいから始めるパターンが多いように感じます。
これに関しては、自分のお財布と相談して下さい。
ポイントは、「直近すぐに使わない&なくなっても生活に困らない金額」です。
●投資で失敗する人⑤金額が小さすぎる
最後は、金額が小さすぎること。
さっきは金額が大きすぎるがダメだというお話をしましたが、小さすぎても▲。
慎重な人に多いんですが、「投資が初めてで怖いから、少額で初めてみたい」という人がいます。
別にこの考え自体は当たり前だと思います。ただ、あまりにも金額が小さいとあまり意味がないです。
投資ってやろうと思えば、1万円以下からできるんですね。
人によっては、とりあえず1万円で初めてみよう、ということもあるんですが、この金額でやるのはおすすめしません。
例えば、1年間で10%の割合で投資に成功したとしましょう。そうすると、1万円が5年間で1万6000円になります。
5年で6000円の利益。これをどう感じるかは人それぞれですが、僕は6000円の利益が出たところで、人生はなにも変わらないんじゃないかと思います。
だったら、この1万円で本を買ってなにかしら知識を身につけ、転職して市場価値を上げる方が良さそう。
ちょっと話がそれましたが、言いたいことは、あまりにも小さい金額で投資をしても意味がないということ。
このくらいの利益のために、投資のことを勉強する時間とかも、もったいないです。やるんならば、最低でも10万単位で投資しましょう。
■僕も〝投資で失敗する人〟でした【実体験です】
偉そうに書いていますが、僕も大学生の時に投資で失敗しています。
大学生でお金もなかったので、損をした金額も少額ですが、精神的にはかなりショックだったのを覚えています。そんな僕の失敗談を話しますので、反面教師にして下さい。
僕が投資を始めたのは、大学3年生の時です。偶然、バイト先の先輩から、投資を始めようと思っていると聞いたのがきっかけ。時間にも余裕があったこともあって、興味本位で始めてみました。
全く知識がなかったんですが、とりあえず適当に買ってみようと思って、最初は【ビックカメラ】の株を買いました。名前を知っているし、家の近くにあってよく利用していたから、という安易な理由です。
この時点で、上で紹介した、投資で失敗する人の共通点に2つも当てはまっています。
「①理解せずに投資をする」と「②知っている企業の株を買う」です。典型的なダメ初心者ですね笑。
確か、1株1400円くらいの時に買いました。そこからどんどん株価が下がっていき、結局は1100円くらいまで下がりましたね。
ちょっと恐怖を感じました。投資していた金額が小さかったので、損は3万円くらいでしたが、もし大金を投資していたらと思うと、怖いですよね。
これが僕の苦い投資デビューです。
そこで反省をして、次はチャート分析の勉強を始めました。チャートを分析して、短期(数日)で売買するやり方です。
結果を、これも失敗でした。損をしたというわけではありません。ほんのちょっとだけ儲かりました。
でも、使った時間に対してリターンがあまりにも小さい。そういう意味で失敗です。
日中も株価の動きを見なければいけませんし、勉強の時間も必要。学生だからなんとかなったものの、社会人では無理です。
僕は、上で紹介した投資で失敗する人の共通点に当てはまりまくってましたね。
理解せずに投資をし、知っている銘柄に投資をし、短期で利益を出そうとしていたわけです。失敗するに決まっています。
ちなみに現在は、長期投資しかやっていません。
インデックスファンドを一度買ってずーっと持っている方法です。これはうまく行っています。
詳しくは、【最強の投資】長期投資はメリットしかない!【やらない理由ある?】で解説していますので、気になる人は読んでみて下さい。
■リスクがあるけど投資をするべき
●資本主義は投資家が儲かる仕組み
ここまで投資で失敗する人の特徴を紹介しました。
これを読んで、「自分も失敗しそう」と不安になった人も多いと思いますが、それは違います。
確かに、投資はリスクがありますが、ちゃんと勉強して正しい方法で行えば、利益が出る仕組みになっています。
なぜなら、世界は資本主義で成り立っているから。
資本主義の中では、企業は利益を出すことを目的に事業を行なっていきます。
企業は株主のものですから、企業が利益を出せば必然的に株主が得をします。これがこの世界の仕組みです。
お金を増やして、経済的に自由になりたいのなら、投資をすることは必須。
一歩踏み出してみて下さい。
●日本人は投資をしないから資産が増えない
ちなみに、「日本人は投資をしない」というのを聞いたことがありますか?
日本人は平均して、資産の15%くらいしか投資に回していません。
アメリカは約50%です。全然違いますよね。
日本では、昔から「お金を貯金しなさい」という教育が善とされていました。だから投資をする人が極端に少ないんですね。
その結果、過去25年間で、アメリカ人の資産は3倍以上になっているのに、日本人はたった1.5倍。ちょっと悲しいですが、これが現実です。
さっきも言ったように、資本主義は株主が儲かる仕組みです。
積極的に投資をしているアメリカ人は儲かってますが、日本人は儲かっていません。アメリカ人を見習いましょう。
というわけで、伝えたいことは、正しい知識を身につけて投資をしましょう!ということ。いつまでも投資に対してビクビクしているのは無駄です。すぐに行動しましょう。
もし、まだ証券口座を開設していない人は、このページを閉じる前に作る。
どうせ後になってもやらないですから、今やっといた方がいいと思います。
証券会社はどこでもいいんですが、初心者ならSBI証券がおすすめです。使いやすいので。
以上です。それでは。