こういった疑問を解消します。
本記事の内容
・実は、アメリカよりも日本に投資する方がリスクが高い
・アメリカ投資ならS&P500インデックスファンドの長期保有
執筆している僕は、現役の証券マン。大学生から投資をしています。
業界の最前線で働いているので、最新情報やウラ情報も提供します。
本記事の目次
■日本よりもアメリカに投資をすべき4つの理由
●日本よりアメリカに投資する理由①単純に儲かるから
日本に投資するよりも、アメリカに投資をした方が儲かります。
これは事実。少なくとも、過去数十年間はアメリカに投資をした方が利益が大きいです。
約20年間、アメリカ全体(S&P500)と日本全体(TOPIX)に投資をした場合の値動きです。
青がアメリカ、オレンジが日本。
アメリカは2.5倍くらいになってますが、日本はたったの1.5倍。
全然違いますよね。
日本人としては悲しいですが、これが現実。
●日本よりアメリカに投資する理由②人口が増え続けるから
アメリカの株が日本よりも上がっている理由は、人口です。
株価と人口は密接に関係しています。
「人口が増える」
→「消費が増える」
→「企業業績が良くなる」
→「株価が上がる」
こんな関係。
簡単にいうと、人口が増える地域の株は上がりやすいということ。
アメリカの人口は毎年0.5%~1%くらい増えています。
少ないように感じますが、アメリカは人口が3億人以上いるので、0.5%でも150万人以上増えている計算。
アメリカは移民が流入するので人口が増えており、2050年くらいまでは増えるとの予想。
逆に、日本はすでに減少。
少子高齢化が世界で一番進んでいる国でして、2010年頃から人口は減少しています。
今後、減少のペースはどんどん早まることが予想されています。
アメリカは人口が増えるから、株価が上がる。
日本は人口が減るから、株価が下がる。
これがアメリカを選ぶ理由です。
●日本よりアメリカに投資する理由③世界的な大企業が生まれるから
アメリカは、世界的な大企業が集まっています。
GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)をはじめとした世界的に有名な企業は、ほとんどがアメリカの企業。
世界の時価総額トップ企業20社のうち、13社がアメリカ企業です(2021年6月)。
ちなみに、日本最大であるトヨタは世界ランキングで38位。
世界的な企業ですので、大きく稼いでいることが多く、株価は上がりやすいです。
こういう企業に投資できるのも、アメリカ投資をする大きな理由。
アメリカには世界的な企業があるのに、日本には少ないですよね。
理由は、投資に対する考え方の違い。
日本人は投資嫌いですが、アメリカ人は預金感覚で投資をします。
投資に回るお金が多いので、企業は資金調達が簡単。どんどん事業投資をして規模を拡大します。その結果、GAFAのような巨大な企業が誕生するということです。
日本は、投資をする人が少ないので、GAFAのような規模に成長することは難しい。
●日本よりアメリカに投資する理由④政府が投資家の味方をするから
アメリカは、政府が投資家の味方をします。
理由は、アメリカ人の多くが投資をしているから。
投資家に不利になるような政策を行えば、国民からめちゃくちゃ批判されますよね。だって、アメリカ国民のほとんどが投資家なんですから。
国民から批判されたら、政治家としてはやっていけません。そのために、アメリカ政府は投資家に寄り添った政策を行うことが多いです。
というわけで、アメリカの株価は、政府が支えていると言っても過言ではありません。
これも、アメリカに投資が強い理由。
■実は、アメリカよりも日本に投資する方がリスクが高い
「アメリカ投資はリスクが高いから」
証券マンとして営業していると、頻繁にこの言葉を聞きます。
はっきり言いますが、完全なる間違いです。
アメリカ投資のリスクとしては、以下の2つがよく言われますので、それぞれ見ていきましょう。
②情報量が少ない
①為替リスクがある
確かに、アメリカ投資には為替のリスクがあります。
円をドルに替えて取引をしますので。
ですが、日本に投資をしても為替リスクはあります。
例えば、円高になれば輸出企業は損失を被ります。損失になるので、株価は下落。
逆に輸入企業は利益になるので、株価は上昇。
トヨタなどの自動車関連企業の値動きを見ると、円高になると株が下がり、円安になると株が上がる傾向があります。
ですので、為替リスクはアメリカ投資だけのものではない。
日本に投資をしていても、間接的に為替リスクを負うことになるんです。
②情報量が少ない
「アメリカ企業は情報が少ない」というのも、完全に勘違いです。
今の時代、アメリカの企業だろうが中国の企業だろうが、ある程度の情報はネット上で取得できます。
GAFAのような大型銘柄であれば、日本企業よりも詳しく調べることができるくらい。
ですので、アメリカ企業が情報量が少ないというのも解決。
ちなみに、僕は日本企業に投資をする方が、圧倒的にハイリスクだと思っています。
上と同じチャートです。アメリカ全体(S&P500)は右肩上がりなのに、日本全体(TOPIX)は横ばいですよね。
これは、日本よりもアメリカの方が株価が上がっている企業が多いということ。
極端な話、ランダムに選んだとしても、日本企業よりアメリカ企業の方が儲かる確率が高いことになります。
日本への投資で儲けるには、タイミングを見極める力が必要。
上級者向けだと思いませんか?
実際、僕が証券会社で担当しているお客さんでも、日本株で大儲けしている人はかなり少ないです。
■アメリカ投資ならS&P500インデックスファンドの長期保有
アメリカ投資をするなら、S&P500インデックスファンドの長期保有が最もおすすめです。
Buy&Holdが最強です。
S&P500指数の約30年間の動きです。
30年前に買って、ずっと保有しているだけで、株価は10倍。
長期投資をしていると、こういう儲け方ができます。
買って持っているだけですから、仕事をしていてもできます。毎日の値動きを気にする必要もないですから、精神的にも楽。
S&P500をおすすめしているのは、アメリカ全体に投資ができるからです。
簡単に言うと、アメリカの経済が拡大すれば値上がりします。
アメリカは人口が増え、まだまだ経済拡大の余地がありますので、S&P500が安定的に伸びていくのではないでしょうか。
ちなみに僕も、投資金額の半分くらいは、S&P500のインデックスファンドで固めています。
インデックスファンド等の詳しい説明は、初心者こそインデックス投資をすべき【必要知識をまるっと解説】をどうぞ。
以上、アメリカと日本を比較しながら投資についてお話しました。
投資は時間をかけるほど有利になります。
始めるベストタイミングは、今。長期投資をスタートしましょう。
証券口座を持っていない人は口座開設から。
強いこだわりがなければ、SBI証券で間違いないです。
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ちなみに、SBI証券でS&P500のインデックスファンドを買う場合は、「SBI・V・S&P500」と検索すればOK。
それでは。