こういった疑問を解消します。
本記事の内容
・口座を作っておくべき証券会社3選
・複数の証券会社の使い分け方
執筆している僕は、現役の証券マン。大学生から投資をしています。
業界の最前線で働いているので、最新情報やウラ情報も提供します。
本記事の目次
■複数の証券会社を使うのは問題ない【デメリットは小さい】
証券口座を複数使うのは、何も問題ありません。
1人1社という決まりもありませんので。
●複数の証券会社を使うデメリットは2つ
・確定申告の手間が増えるかも
管理が面倒なのはイメージできますね。
ログインパスワードを複数用意しないといけないですし、各証券会社から郵送物やメールが来るので、少し面倒に感じるかもです。
確定申告の方は、ちょっと詳しく説明します。
本来、普通に投資をしているならば、確定申告は不要。
証券会社が代わりに税金を納めてくれるからです。
ですが、複数の証券会社で取引をしている人は、確定申告をした方がいい場合があります。
それが、損益通算をする場合。
A証券で100万円の利益が出たとします。
利益が出ているので、約20万円の税金が引かれます。
その後、同じ年にB証券で100万円の損失が出たとします。
A証券で100万円の利益・B証券で100万円の損失が出ているので、1年間のトータルで考えると、プラスマイナス0円。つまり、利益が0円です。
利益が0ならば税金は引かれないので、A証券で払った20万円の税金が返ってきます。
この20万円を取り戻すためには、確定申告が必要。
確定申告は義務ではないですが、税金の20万円はもったいないですよね。
1つの証券会社だけで取引をしていると、自動で損益通算がされますが、複数で取引をしていると、自分で確定申告をしないといけません。
●複数の証券会社を使うべき【3つのメリット】
複数の証券会社を使うデメリットはありますが、メリットの方が大きいです。
・各証券会社のツールが使える
・IPOの当選確率が上がる
買える商品の幅が広がる
証券会社によって、商品のラインナップに差があります。
「この投資信託は、〇〇証券でしか買えない!」みたいな。
取り扱いがないから諦めるのはもったいないです。
複数の証券会社を使っていれば、欲しい商品が買えないということは減りますので、おすすめ。
各証券会社のツールが使える
個人的には、一番大きなメリットだと思っています。
証券会社は、顧客向けに独自のツールを用意しています。
銘柄分析ツールが使えたり、最新の投資情報を発信してくれたり、セミナーに参加できたり。
有料級のものもたくさんあります。
こういったサービスは、口座開設をした人だけが使えることがほとんど。
逆に、取引をしなくても口座さえあれば無料で使えるので、便利ですね。
IPOの当選確率が上がる
IPOを狙っている人も多いと思います。
手っ取り早くIPOの当選確率を上げる方法は、たくさんの証券口座を作ることです。
色々な証券会社からIPOの申し込みをして、口数を増やすことが近道。
IPOに当選したい人は、複数の証券会社を使うことは必須です。
IPOに当選するコツは、「IPOが当たらないからやめたい?」当選するコツを証券マンが暴露しますで説明しています。
■口座を作っておくべき証券会社3選
口座を作っておくべき証券会社を3つ紹介します。
とりあえず口座を作って損がないので、全部使いましょう。
SBI証券と楽天証券は、ネット証券のNo.1とNo.2。
2つ口座を持っておけば、買えない商品はほとんどなし。
SBI証券の銘柄分析ツール『投資の匠』や、米国株も管理できる楽天証券の『iSPEED』はかなり便利です。
また、LINE証券は1株から購入できるメリットがあります。(普通は100株単位でしか取引できません。)
「投資したいけど、大きな金額ではやりたくない」という悩みも解決。
ちなみに、野村證券や日興証券などの大手総合証券は、無理に口座を作らなくていいと思います。理由は、【証券マンが暴露】ネット証券と総合証券の違い【ネットを使うべき理由】で説明。
■複数の証券会社の使い分け方
複数の証券会社を使い分ける方法としては2つ。
・商品の種類ごとに使い分ける
メインとサブとして使い分ける
単純に、メイン証券会社とサブ証券会社として使い分けている人が多いです。
ほとんどの取引はメイン証券で行い、そこで購入できない商品をサブの証券会社で買ったり、無料ツール目的で利用したり。
手数料はあまり変わらないので、自分が使いやすい証券会社をメインとして使えばいいと思います。
僕は、SBI証券を使っていました。
商品の種類ごとに使い分ける
商品ごとに証券会社を変える人もいます。
例えば、長期保有する投資信託はA証券で買って、短期で売買する株はB証券で買う、という感じ。
「本来は長期で考えるべき投資信託なのに、株を短期で売買していたら、だんだん売り買いをしたくなっちゃう」みたいなことが防げます。
自分の好みの方法で、複数の証券会社を使い分けてみてください。
本記事の内容は以上です。
それでは。