こういった疑問を解消します。
本記事の内容
・2022年は株価が上昇します【根拠あり】
・常識として知っておくべき金融知識をまとめました
執筆している僕は、現役の証券マン。大学生から投資をしています。
Twitter(@hununu_blog)でも、投資情報を発信中。
本記事の目次
■コロナで株価が上昇した理由【金融緩和とは?】
●コロナで株価が上昇したのは金融緩和のおかげ
↑は日経平均とNYダウの値動きを表しています。
2020年のコロナショックから、2022年1月までの期間です。
パッと見でわかりますが、とんでもなく上昇しています。
コロナで経済は大ダメージを受けたのに、株価は上昇。
経済が悪いと株が下がるのが普通ですが、真逆のことが起こってますね。
コロナ禍で株価が上昇した最大の理由は、金融緩和です。
金融緩和というのは、「お金をばら撒いて、ダメージを受けた経済を無理矢理にでも良くしようとする政策」のこと。
世界中の国家が、コロナから経済を救うために金融緩和を行いました。その結果、株価は大きく上昇。投資に興味を持つ人も増えてきましたね。
↓
「経済を救うために、各国が金融緩和をする」
↓
「株価がとんでもなく上昇」
●コロナ禍でも株価を上昇させた金融緩和とは?【具体的に】
金融緩和は、具体的にはどういうことをするのか説明します。
経済は、お金が回れば回るほど良くなります。
イメージとしては、
「僕たちがたくさん買い物をする」→「企業の売上が良くなる」→「給料が高くなる」→「さらに買い物をする」
なので、金融緩和ではお金がたくさん回るようにすることが大切。
そのために、お金をばら撒きます。
金融緩和の具体例はいくつかありますが、3つ紹介します。
②国債を買う
③給付金を配る
金利は、お金を借りるときの利子の割合。
金利が低くなると、お金を借りやすくなります。
企業はお金を借りて、新たな事業投資を行って成長していくので、金利が低いのは大きなメリット。企業が成長しやすくなります。
僕たち個人はも、住宅ローンや車のローンなんかでお金を借りるので、金利が低い大きな買い物をしやすくなります。
金利を低くするとたくさんのお金が回るので、経済は良くなります。
↓
企業「新たな事業投資が増える」
個人「家や車などの買い物が増える」
↓
「お金が回って経済が良くなる」
国債は国が発行する債券のこと。
いわゆる〝国の借金〟です。
国債を持っている人から、中央銀行が国債を買い取ります。
国債を買い取るということは、中央銀行が保有者にお金を払うわけですから、お金の流通量が増えますよね。
お金の流通量が増えれば、お金は回りやすくなるので、経済は良くなります。
↓
「お金の流通量が増える」
↓
「お金が回って経済が良くなる」
ちなみに、中央銀行が国債を買い取る相手は銀行などの金融機関。
僕たち個人も国債を買えますが、中央銀行と直接やりとりをすることはありません。
2020年の4月頃に、安倍内閣が国民全員に10万円の給付金をくれましたね。
アメリカでも所得に応じて給付金が配られていました。
お金を配って、たくさん買い物をしてもらおう!というのが狙いです。
厳密に言うと、給付金を配ることは金融緩和ではないですが、経済を良くするための施策としては目的は同じことです。
以上が金融緩和の具体例。
こういった金融緩和のおかげで、コロナ以降に株価が大きく上昇しました。
■2022年は株価が上昇します【根拠あり】
●ポイントは「利上げ」と「変異株」
僕は、2022年は株価がさらに上昇すると予想しています。
2022年の投資のポイントは2つ。
②変異株
アメリカは2022年中に3回の利上げをすると発表しています。
一般的には、金利が上がると株価は下がります。
詳しくは、【2022年最新】アメリカの利上げが株価に与える影響は?【今が買い時】をどうぞ。
「利上げをするなら、これから株価が下がるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、長期的には株価は上昇します。
そもそも、利上げをするのは経済が良い状態だから。加熱しすぎているのを抑えるために、利上げを行います。
ということは、今の経済状態は良いということ。
経済が良ければ株価は上昇します。利上げで一時的に下落しても、長期的にみれば株価にはプラスの影響。
2021年後半から、オミクロン株が流行。
日本やアメリカなどでも感染者が急増しています。
「コロナのせいで経済が悪くなって、株は下がるんじゃないの?」と思うかもですが、上昇する可能性が高いです。
理由は、株価がすでに大きく下落しているから。
2020年以降、コロナの変異株(デルタ株やガンマ株など)がいくつか出てきましたが、一度下落してから回復するということを繰り返しています。
↑はNYダウの動き。変異株が出た時には株価は下がっていますが、その後ちゃんと回復していますね。
オミクロン株で下がった後の回復が期待できます。
●株価が下落している時こそチャンス
以上のように、2022年は株価が上昇します。
投資をするなら、かなりチャンスな状況。
投資は時間をかけるほど有利になるので、できるだけ早く始めて長期投資を行いましょう。
長期投資のメリットについては、【最強の投資】長期投資はメリットしかない!【やらない理由ある?】で深掘りしています。
「もっと下がるんじゃないかな」「一番安いところで買いたい」と考える人も多いですが、一番安いところを見極めるのはかなり難易度が高いです。
早めに投資を始めて時間をかける方が、よっぽど効果的。
「何を買えばいいかわからない」という人は、【2022年最新】岸田政権で株価が上がる10の企業【明確に根拠を示す】をどうぞ。
■常識として知っておくべき金融知識をまとめました
最後に、社会人が常識として知っておくべき金融知識を3つ紹介します。この3つを覚えておけば、経済の話題にもある程度ついていけるようになります。
その②金利と株価の関係
その③物価と株価の関係
「円高」→「日本企業の株価が下落」
↑の関係を覚えてください。
円安になると、輸出をする企業にとって有利になります。逆に、円高になると輸入する際に有利になります。
日本企業は輸出企業がとても多いです。日本の自動車は世界中で愛されていますよね。
だから、円安になると株価が上がる企業が多いんです。
ただ最近では、円安でも株が上がらないことも増えています。詳しくは、【投資のキホン】円高・円安が株価に与える影響を解説【シンプルです】で説明しているので気になる人はどうぞ。
「金利が高くなる」→「株価が下落」
本記事でも利上げの話をしており、内容としては同じこと。
企業は借金をして、新たに事業投資をして成長していきます。金利が下がって借金をしやすくなると、投資額が増えて成長が加速。企業が成長するとともに、株価も上昇するという流れです。
「物価下落」→「株価が下落」
一般的には↑の関係が成り立ちます。
物価が上がるということは、経済が良くなっているので、株価は上がります。
ですが、物価が上がりすぎた場合は別問題。
物価が上がりすぎると、中央銀行が金利を上げて加熱を抑えようとすることがあります。これを〝金融引き締め〟と呼びます。
金利が上がると株価は下がるので、物価が上がりすぎると株は下落しやすくなります。
「物価下落」→「株価が下落」
ただし、
「物価が上がりすぎる」→「金利が上がる」→「株価下落」
補足すると、物価が上がって株価が下落しても、それは一時的。物価が上がって金融引き締めが行われるのは、経済が良すぎるという状態。
経済が良いのだから、しばらくすれば株価は上がります。
なので、金融引き締めがあっても悲観する必要はなし。
以上、知っておくべき金融知識を3つまとめました。
金融知識を活かして株価を予想し、投資を楽しんでください。
それでは。