こんな疑問に答えます。
本記事の内容
・普通の投資信託との違い
・【証券マン厳選】ETFのおすすめ銘柄3選
執筆している僕は、現役の証券マン。大学生から投資をしています。
業界の最前線で働いているので、最新情報やウラ情報も提供します。
本記事の目次
■【投資家に人気】ETFとは何か?
●ETFは上場投資信託のこと
ETFは〝上場投資信託〟のことを指します。
まずは投資信託のことからおさらい。
投資信託は、複数の株や債券が1つにパッケージ化されたもの。
1社だけに投資をすると、その会社が潰れた場合に大損してしまいますが、投資信託を買っておけばリスクを抑えることが可能です。
だからこそ、初心者投資家にとても人気。
続いて、〝上場〟について。
上場するということは、証券取引所で売買が可能になるということ。
上場すると、朝9時〜15時(昼休みを除く)まで、常に価格が動き、投資家は好きなタイミングで売買をすることができます。
ここまでをまとめると、ETF(=上場投資信託)とは、【常に価格が変動し、好きなタイミングで売買することができる投資信託】ということになります。
●ETFと投資信託の違い【覚えることは4つだけ】
ETFと普通の投資信託の違いは、主に4つ。
②タイミングをみて売買できる
③手数料が安い(ことが多い)
④指数に連動するものが一般的(日本では)
①常に価格が変動する
ETFは上場しているので、常に価格が変動します。午前中は価格が高かったのに、午後になって急落するなんてこともあるわけですね。
一方で普通の投資信託は、価格が変わるのは1日に1回。その日の組み入れ銘柄の値動きを反映して算出されます。
②タイミングをみて売買できる
①とも関連しますが、ETFは常に値動きするので、タイミングを見計らって売買をすることができます。
株と同じように、指値や成行での注文も可能。値動きを見ながら注文を出したい人にとっては嬉しいですね。
③手数料が安い(ことが多い)
基本的には、ETFは手数料が安いです。
ETFも含めた投資信託にかかる手数料としては、以下の3種類。
・「A:買付手数料」 →0.1%〜1%(証券会社による)
・「B:売却手数料」 →0.1%〜1%(証券会社による)
・「C:信託報酬」 →0.5%程度 (毎年かかる)
<普通の投資信託>
・「A:買付手数料」 →0〜3%
・「B:売却手数料」 →0〜0.3%
・「C:信託報酬」 →0.5%〜2%
④指数に連動するものが一般的(日本では)
ETFは日経平均やTOPIXのような、株価指数に連動する場合がほとんど。
ファンドマネージャーが独自に株を選定した投資信託(アクティブファンド)に投資したい人は、ETFではなくて普通の投資信託になります。
ちなみに、アメリカではアクティブ型のETFも普通にあります。
●なぜETFが投資家に人気なのか?
ETFと投資信託の違いを踏まえた上で、どうしてETFが投資家の間で人気なのか考えてみましょう。
答えは明確で、手数料が安いから。
投資をする際に、手数料が安いに越したことはありません。特に最近は手数料に対して敏感になっている人が増えている印象です。
対面証券に勤務している僕も、自分で投資をするならネット証券を選びます。
対面証券にとっては厳しい時代ですね。
ただ、注意して欲しいことがあります。
手数料が安いことはとても重要ですが、手数料が安いというだけの理由で投資の決断をすべきではないです。
自分が納得して値上がりすると信じることができたものだけに投資をするようにしましょう。
「よくわからないけど、手数料が安いしおすすめされているから買ってみよう」という人もいますが、厳禁です。失敗します。
●あなたはETF投資をするべきなのか?
では、あなたがETF投資に向いているのかどうかを考えましょう。
・インデックスファンドでの運用を考えている
・日中の値動きにハラハラドキドキしない
こんな人はETF投資にむいています。
大切なのは3点目。ETFは株と同じで、常に値段が動きます。
どっしり構えていられる精神力のある人は問題ないんですが、値動きが気になってしまう人は危険。
投資のせいで生活に支障が出たら本末転倒です。
気になってしまいそうな人は、値段が頻繁に動かない普通の投資信託がおすすめ。
■【証券マン厳選】ETFのおすすめ銘柄3選
現役証券マンの僕が、おすすめのETF銘柄を3つ紹介します。
投資する際の参考にしてください。
※()内は銘柄コード・略称
①上場インデックスファンド米国株式S&P500(1547)
アメリカの代表的な株価指数である、S&P500に連動するETF。王道です。
安定的に値上がりしていますし、500社が組み入れられているので、大幅に下落することも少ない銘柄。1つだけ選ぶなら僕はこれを選びます。
②上場インデックスファンド米国株式NASDAQ100(2568)
こちらもアメリカの代表的な指数である、NASDAQ100に連動するETF。
NASDAQは今後大きく成長するであろう企業が多く入っているため、大幅な値上がりが期待できます。
一方で、短期的には値動きが大きくなりやすいので、S&P500と比べると少しリスクが高いと感じるかも知れません。
③Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares(SPXL)
英語でわかりにくいですが、「SPXL」と検索すればヒットします。アメリカのETFです。
これはS&P500指数の3倍の値動きをするETF。S&P500が1%上昇すれば3%の利益、1%下落すれば3%の損失。
大きく儲かる可能性がありますが、その分リスクも高いETFです。僕はS&P500の成長性を信じているので、おすすめ。
リスクは高いので、最初は小さい金額で買ってみるのがいいと思います。
というわけで、3つの銘柄を紹介しました。
気づいた方もいるかも知れませんが、紹介した銘柄は全てアメリカの株式指数に連動するものです。日経平均とか、TOPIXとかはランクインしてません。
理由は、アメリカの方が成長する見込みが圧倒的に大きいから。詳しくは、【暴露】なぜ投資家は日本ではなくアメリカを選ぶのか【答え:簡単に儲かるから】で解説しています。
今回の記事の内容は以上です。
読んでいただきありがとうございました。