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【初心者向け】単利と複利の違いを3分で理解しませんか?

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単利と複利の違いを3分で理解しませんか?【初心者向け】
単利とか複利とか、難しくてよくわからない。かと言って知らないのは恥ずかしいし、さらっと理解したいです。





こんな悩みを解消します。




本記事では、資産運用の基礎知識である単利と複利について説明します。

難しくはないですが、かなり重要なことなのでしっかり理解しておきましょう。

金融に苦手意識のある初心者向けです。




これを書いている僕は現役の証券マンです。

運用に詳しいお客さんと話すことも多いですが、単利と複利の話は意外と理解していない人も多いです。

これを知って、金融初心者を脱しましょう。



本記事の目次

■単利と複利の違い

■単利と複利の違い


ではさっそく本題です。

単利と複利とは何なのか?簡単に言えば、『利息の計算方法』です。

利息と聞いて一番に思いつくのは、おそらく銀行預金だと思いますが、この銀行預金にも単利・複利の考え方が関係しています。

そう考えると、単利・複利は意外と身近ものに感じるのではないでしょうか。



●単利とは?


まずは単利について。

単利とは、『元本にだけ利息がつく』というものです。

“元本”というのは、もともと持っていたお金のことです。




例えば、今あなたが100万円を持っていると想像してください。この100万円が元本。

この100万円を利息5%で銀行に預けるとします。(実際は5%も利息をくれる銀行はないですけどね)

そうすると、1年間であなたがもらえる利息は5万円です。(100×5%=5万円)

では次の年はどうでしょうか。単利は「元本にだけ利息がつく」ものですから、同じく5万円。(100万円×5%=5万円)

次の年もその次の年も、1年間でもらえる利息はずっと5万円です。




これが単利です。

利息の金額は常に一定なわけですね。



●複利とは?


次は複利の話です。

複利とは、『利息にも利息がつく』というものを指します。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、例を見れば簡単です。




先ほどと同じように、100万円を持っていることを想像してください。

この100万円を利息5%で銀行に預けます。

そうすると、1年間でもらえる利息は5万円です。ここまでは単利と全く同じ。

ここからが違うところです。

最初の1年間で5万円の利息をもらったあなたの銀行口座には、105万円(元本100万円+利息5万円)が入っているはずですね。

次の年、単利の場合は元本の100万円にのみ利息がつきますが、複利の場合は「利息にも利息がつく」わけですから利息の5万円にも利息が付きます。つまり、105万円×5%で5.25万円がもらえます。

105万円に5.25万円が追加されるので、銀行口座には110.25万円が入っていることになります。

さらに次の年を考えると、この110.25万円に対して利息が計算されるので、110.25×5%で5.5125万円もらえます。

数字が細かくなってきたのでこれ以上はやりませんが、「利息にも利息がつく」という意味がわかっていただけたでしょうか。




以上が複利の説明になります。

元本だけに利息がつく単利と違って、もらった利息にも利息がつくのが複利。

気づいた人も多いかもしれませんが、時間が経つにつれて利息がだんだん増えていくのが複利の特徴です。



●単利と複利ではどれほどの差があるのか


単利と複利の内容が分かったところで、実際にどれほどの差が出るのか計算してみましょう。

計算と言っても、中学生でも分かるような簡単なものなので、ご心配なく。




条件はこれまでと同じく、5%の利息がつく銀行預金です。

まずは単利の場合。利息は一定で、毎年5万円でした。

・1年後の口座残高は、100万円+5万円=105万円
・2年後の口座残高は、105万円+5万円=110万円
・3年後の口座残高は、110万円+5万円=115万円

計算を続けていくと、       
   
・10年後の口座残高は、150万円
・30年後の口座残高は、250万円
・50年後の口座残高は、350万円

 

続いて、複利の場合。こちらは利息にも利息がつくのでしたね。

・1年後の口座残高は、100万円+100万円×5%=105万円
・2年後の口座残高は、105万円+105万円×5%=110.25万円
・3年後の口座残高は、110.25万円+110.25万円×5%=115.7625万円

ちょっと計算が大変ですが、これを続けていくと、

・10年後の口座残高は、約163万円
・30年後の口座残高は、約432万円
・50年後の口座残高は、約1147万円



単利と複利の計算をしてみました。

計算過程はそんなに重要じゃないので、わからなくてもOK。

注目してほしいのは、10年・30年・50年後の差です。




なんと、50年間で約800万円もの差がついています。

これだけで、単利と複利がどれほど違うのかが理解できるはず。



●豆知識:72の法則


ちょっと面白い法則があるので、豆知識として紹介しておきます。

それが、『72の法則』です。

72の法則とは、「72を金利(利息)で割れば、複利で運用したときに元本が2倍になるおおよその年数がわかる」というもの。




言葉ではわかりにくいので、実際に数字を使ってみましょう。


利息が1%なら元本が2倍になるのに、72÷1(%)=72年

利息が5%なら元本が2倍になるのに、72÷5(%)=14.4年

利息が10%なら元本が2倍になるのに、72÷10(%)=7.2年

という感じです。




必須の知識というわけではないですが、面白いので覚えておいて損はないと思いますよ。




■資産運用は複利が基本

■資産運用は複利が基本


ここまでで、単利と複利の基本的な説明は終わりました。

最後に少し応用として、資産運用に絡めたお話です。




タイトルの通りなのですが、資産運用をしていく上では複利が基本

単利型の金融商品もありますが、基本的にはおすすめできません。

どうして複利で運用するのが良いかというと、単純に儲かるからです。

上での計算を思い出してほしいのですが、単利だと50年間で100万円が350万円になりましたが、複利では100万円が1147万円で11倍以上にもなっています。




期間が長くなればなるほど、単利と複利の差は広がっていきます。

資産運用は1~2年程度の短期ではなく、10年20年と続いていくものですから、複利の恩恵を享受することができます。

『資産運用は複利』

これは鉄則です。資産運用をしようかなと思っている人は、複利の効果をしっかり理解して運用をしていきましょう。






今回はここまで。

ありがとうございました。

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